ひじきの旬は3~5月で、岩礁で成長した若茎を採取する。天然のひじきは干潮時に天日や潮風にさらされ厳しい環境で成長するため、コシが強くてしっかりしていて、汚れが少ないという特徴がある。主な産地は、房総、伊勢・志摩、長崎県の島々で、地域によってそれぞれひじきの風味や加工法が異なる。たとえば、房総ひじきは肉厚で、生のまま乾燥するので食感は柔らか。伊勢ひじきは天日干しをして保管し、水で戻して塩抜きをしている。その後、蒸し煮をして乾燥するので、しっかりとした歯ごたえがあり、旨みが凝縮されている。
ひじきの採取時期と異なる製法
