ひじきは、
縄文時代や弥生時代の遺跡の発掘物にひじきと思われる
海藻が付着していたことから、
その時代から食べられていたとされています。
日本では河川の水が軟水のためカルシウムがあまり含まれておらず、
また、農作物からカルシウムを摂取するのは困難でした。
そのため、古来よりカルシウムの欠乏を補うためにひじきなどの海藻を
利用してきたのではないかと考えられています。
徳川三代将軍家光の時代、寛永20年に書かれた料理書『寛永料理物語』には、
ひじきを煮たり、あえものに使うと記録されており、
現代と似たような食べ方をしていたことが伺えます。
日本における採取方法は天然のひじきを採るのが一般的であるが、
中国や韓国では養殖が盛んに行われています。そのため輸入品に押されて国産のひじきはわずか10%、採取量が年々激減しているのが現状です。