こんにゃくの黒いつぶつぶの正体は?!
平安時代の辞書「和名類聚抄(わみょうるいじゅしょう)」に、こんにゃくに関する記述があります。
「皮ごとすりおろしてアクで煮て固めて食べる」と記されていました。
ということで、当時のこんにゃくは黒い色で、こんにゃくの皮のつぶつぶ入り。
しかし、こんにゃく芋は傷みやすいため
秋・冬の寒い時期にしか食べられず、
なんとか一年中食べたいというのを
可能にしたのがこんにゃくの神様と言われる
中島藤右衛門でした。
こんにゃくを乾燥させて粉にして、保存できるようにしたことで一年中こんにゃくが作れるようになったそうです。
しかし!!
乾燥させたこんにゃく芋の粉から作られたこんにゃくの色は真っ白に!!
乾燥させて粉にする工程で、比重の軽い皮が飛ばされて皮がのぞかれてしまうからです。
一年中食べられる白こんにゃくが発明されて、世の中に広まるかと思いきや、やはり昔ながらの黒こんにゃくが選ばれるので白こんにゃくはそんなに売れませんでした。
そこでひじきなどの海藻類を入れて黒いつぶつぶを作り、黒こんにゃくに似せたそうです。
というわけで、こんにゃくの黒いつぶつぶの正体は「ひじき」でした。